
マイバウム(Maibaum)は5月(Mai)の木(Baum)のことで、5月1日(あるいは4月30日)から6月1日までの1か月間、置かれるようである。ようであるとしたのは、調べてみると、結構難しく、確定的に言えないからである。フライジングあたりでマイバウムが印象に残っていたので、バイエルン州の農村部での風習かと思っていたが、写真の撮影はミュンヘンのヴィクトリアン市場(ヴィクトリアンマルクト:Viktualienmarkt )であることがわかった。ヴィクトリアン市場はミュンヘンの旧市街にある常設の青空市場である。(写真撮影:四方康行 1988年5月に撮影と思っていたら、よく見ると1999年9月27日と記されていました。したがって、ヴィクトリアン市場では、5月だけではなく、年中、設置されているのがわかる)。というのは、WIKIPEDIA Maibaum で同じような写真が載っていたからである。以下に写真を転載する。通常の村などでの風習は5月の木(マイバウム)である。

上記写真は、WIKIPEDIA Maibaum(https://de.wikipedia.org/wiki/Maibaum)よりの転載である。
マイバウムの風習はバイエルン州のものと思っていたが、バイエルン州のものは、州旗の青、白の縞模様の柱や、民族ダンス、ビール樽などの装飾が面白い。
マイバウムは、ドイツ以外にも、オーストリア、スイス、チェコ、スカンジナビアなど、中央ヨーロッパ、北ヨーロッパに広がっているようである。いずれにしても、現在では、各地の風習、祭りとして行われているもので、地域ごとに違っている。
起源的には、マイバウムは「愛のシンボル」の意味があり、男性が女性の家の前に白樺などの木を置いた。下記の写真は、同様に、WIKIPEDIA Maibaum よりの転載である。
Fachwerkhaus mit Maibaum,Königswinter (木組みの家のマイバウム Königswinter)との説明がある。Königswinter はノルトライン・ヴェストファーレン(Nordrhein-Westfalen)州の町である。木の幹にハート💝が貼り付けてある。(https://de.wikipedia.org/wiki/Maibaum)マイバウムの準備をコミュニティーの若者がするというのも理解できる。

なお、ミュンヘン市と札幌市が昭和47年(1972年)に夏季と冬季のオリンピックが開催されたのを機に、姉妹都市の提携をを結んだ記念として、51年(1976年)に、ミュンヘン市からマイバウムが贈られた。
(札幌市ホームページhttps://www.city.sapporo.jp/kokusai/sistercity/munchen_2.html )。ただし、支柱は長いので、札幌市が苦労して用意したようである。贈られたものは飾り付けである。(札幌市中央区役所ホームページ 「歴史の散歩道」マイバウム ミュンヘン市からの贈り物 歴史の散歩道/札幌市中央区 - City of Sapporo マイバウム https://www.city.sapporo.jp/chuo/gaiyo/history/documents/5-02.pdf )
下記に札幌市のマイバウムを載せる。大通り公園にある。写真は、『ウィキペディア(Wikipedia)』「大通公園」大通公園 - Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/大通公園)より。

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